アニメ、漫画、ゲーム、企業マスコットなど、日本には数えきれないほどのキャラクターが存在します。性別や世代ごとに「推し」キャラが異なるのも大きな特徴です。ここでは2024年から2025年にかけての最新調査をもとに、人気キャラクターを総合・男女別・世代別で徹底比較しました。
総合ランキング(全年代)
全年代を通して根強い人気を誇るのは、癒し系・ファミリー層向けキャラクター。世界的にも認知度の高いキャラクターが上位に並んでいます。
順位 | キャラクター | |
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1位 | スヌーピー | 世界累計収益:約174億ドル(日本は主要市場) 国内では「スヌーピータウンショップ」や百貨店催事が定番の収益源 女性ファンを中心に、世代を超えて支持される安定感 |
2位 | くまのプーさん | 世界累計収益:約750億ドル(グッズ売上が大半) 日本ではベビー用品から生活雑貨まで幅広く展開 東京ディズニーリゾートでも安定的な商品展開で定番キャラに |
3位 | となりのトトロ | 年間グッズ売上は最大100億円に制限(ジブリの方針で過剰商品化を避けるため) ジブリ美術館・ジブリパークといった体験型施設も収益に貢献 「癒し」や「懐かしさ」で長期的に愛され続けるブランド |
4位 | ハローキティ | 世界累計収益:約800〜880億ドル(世界2位の商業キャラ) サンリオ全体の売上は2023年に726億円(前年比+37%) 国内外130以上の国で商品展開し、ライセンス収益は拡大中 |
5位 | ドラえもん | 世界累計収益:約72.9億ドル(多くが日本国内での収益) グッズ、文具、アパレルなど幅広く展開 毎年の映画公開とコラボ商品で安定した収益基盤を維持 |
単純にグッズ売り上げなどを考えればハローキティは圧倒的ですが、メディア化やイベント施設などの貢献度、知名度を含めると上記が総合的なランキング結果となります。
男女別ランキング
男性に人気
男性はアニメ・バトル系のキャラクターが人気。少年時代に親しんだ作品の影響が強いのが特徴です。
順位 | キャラクター |
1位 | ドラゴンボール(孫悟空など) |
2位 | ガンダム |
3位 | ワンピース |
女性に人気
女性は癒しや可愛らしさを重視したキャラクターが上位を占めています。2025年は「ちいかわ、おぱんちゅうさぎ」や「クロミ」などSNS映えするキャラも支持を集めています。
順位 | キャラクター |
1位 | スヌーピー |
2位 | ミッフィー |
3位 | くまのプーさん |
4位 | ディズニープリンセス |
5位 | ちいかわ、おぱんちゅうさぎ・クロミ(SNS系) |
世代別ランキング
10代
SNSで話題のキャラが強く、友人との会話やグッズ購入がきっかけで人気が広がっています。
順位 | キャラクター |
1位 | おぱんちゅうさぎ |
2位 | ディズニープリンセス |
3位 | クロミ |
4位 | ちいかわ |
高校生(渋谷トレンド調査)
個性的でSNSで発信しやすいキャラが支持を集める傾向が見られます。
順位 | キャラクター |
1位 | エスターバニー |
2位 | ハローキティ |
3位 | パペットスンスン |
4位 | ちいかわ |
5位 | おぱんちゅうさぎ |
20代〜30代
若い世代ではキャラクターの「かわいさ」と「ブランド力」を重視する傾向が強いです。
順位 | キャラクター |
1位 | ハローキティ |
2位 | ミッフィー |
3位 | スヌーピー |
40代以降
子ども時代の思い出と結びついた国民的キャラクターが選ばれる傾向が顕著です。
順位 | キャラクター |
1位 | となりのトトロ |
2位 | ドラえもん |
3位 | アンパンマン |
考察・傾向
観点 | 内容 |
全年代で支持 | スヌーピーやプーさんなど癒し系・ファミリー向けキャラクター |
男女差 | 男性は少年漫画系、女性は癒し・かわいい系キャラクター |
世代差 | 若年層はSNS映えや流行性キャラ、高年層は懐かしさや安心感を重視 |
まとめ
人気キャラクターのランキングは「性別」と「世代」によって大きく異なります。マーケティングやコラボレーションを考える際には、ターゲット層に合ったキャラクター選びが重要です。2025年は特に SNSでの拡散力を持つキャラ と 普遍的な癒し系キャラ の二極化が進んでいる点が注目ポイントです。
ちいかわなどは日本では絶大なる人気を誇り、海外展開も開始し、中国ポップアップでは3日間で1.6億円売上など徐々に世界規模での人気を拡大しつつあります。
2026年以降は既存のメディア主体でなくSNS発のキャラクターが世界一になる可能性もあるかもしれません。