※重要:この記事は一般的な知識の共有を目的としており、医療行為に代わるものではありません。
実際の緊急時には必ず119番通報し、可能であれば専門家の指導のもとで練習してください。
1. 窒息したら即ハイムリック法(Heimlich Maneuver)
食べ物や異物で気道が詰まった瞬間が最も危険。数秒で意識を失うこともあります。
- 後ろから両腕を回し、みぞおち(胸骨の下)に握り拳を当てる
- もう一方の手で拳を包み、素早く上へ5回突き上げる
- 異物が出なければ繰り返し、すぐに119番
2. 大出血は「直接圧迫」が命を救う
動脈出血は1分で致命的になることも。布が血で染みても絶対に離さない!
- 清潔な布(なければ素手)で傷口を強く押さえる
- 患部を心臓より高く挙上
- 止まらない場合はさらに布を重ねて圧迫を続ける
3. やけどは「20分間冷やす」が鉄則
熱が皮膚の奥まで残ると後で重症化。氷・歯磨き粉・バターは絶対NG!
- すぐに流水(15〜20℃程度)で20分以上冷やす
- 衣服が張り付いていても無理に剥がさない
- ラップで軽く覆って病院へ
4. 心停止したら即CPR(胸骨圧迫)
これは自動車学校でも習う処置です。
救急車が来るまでの数分が勝負。押し続けるだけで生存率が2〜3倍に!
- 反応・呼吸がないことを確認 → すぐに119番
- 胸の真ん中を1分間に100〜120回のペースで5〜6cm沈むまで強く押す
- AEDがあればすぐに使用
5. けいれん発作が起きたら「守る」が最優先
発作自体で死ぬことはほぼない。周囲の危険を取り除くだけで命を救えます。
- 周囲の危険物をどける
- 頭の下に柔らかいものを入れて横に(回復体位)
- 口に何も入れない・押さえつけない
- 5分以上続くor呼吸が止まったら119番
6. 過呼吸で紙袋はNG!「すぼめ呼吸」で落ち着く
かつての「ペーパーバッグ法」は酸素不足のリスクがあり現在は推奨されていません。
- 静かな場所に座らせ、衣服を緩める
- 「吸う:吐く」=「1:2」のペース(鼻から3秒吸って、口をすぼめて6秒吐く)を誘導する
- 完全に落ち着くまでゆっくり付き添う
7. 脳卒中は「FAST」で顔・腕・言葉をチェック
脳卒中は時間との勝負。このサインが出たら、様子を見ずに即119番!
https://www.youtube.com/watch?v=2D2iWERbu7Y
- Face(顔):笑った時に片方が下がる・歪む
- Arm(腕):両手を上げた時、片方が上がらない・落ちてくる
- Speech(言葉):ろれつが回らない・言葉が出ない
- Time(時間):発症時刻を確認してすぐに通報
8. 鼻血は「下を向いて」小鼻をつまむ
上を向くのはNG(血がのどに流れて吐き気や窒息の原因に)。ティッシュを詰めるのも実は推奨されません。
- 椅子に座って、あごを引いてやや下を向く
- 小鼻(鼻の柔らかい部分)を親指と人差し指で強くつまむ
- そのまま10〜15分間、圧迫し続ける(途中で離して確認しない!)
9. 歯が抜けたら「牛乳」に入れてダッシュ
根元の膜(歯根膜)が生きていれば元に戻せる可能性大。乾燥させないことが命!
- 抜けた歯の「冠(白い部分)」を持つ(根っこは絶対触らない!)
- 汚れていても水でゴシゴシ洗わない(軽く流す程度)
- 「牛乳」か「保存液」につける(なければ口の中の頬側に入れて保存)
- 30分〜1時間以内に歯科へ行く
10. 熱中症は「首・脇・股」を集中冷却
体温を下げるには太い血管を冷やすのが効率的。意識がなければ即救急車です。
- 涼しい場所に移動し、衣服を緩める
- 氷や保冷剤をタオルで包み、首筋・脇の下・太ももの付け根(鼠径部)に当てる
- 意識があり、吐き気がなければ水分・塩分を少しずつ補給する
どれも、まったく知らないよりは、治癒や生存の確率を上げる物です。
いざという時に為に頭の中に入れておきましょう。











